Kittyは映画が大キライ

私の私による私のための映画レビュー

『スーサイド・スクワッド』 やっぱりお前か

スーサイド・スクワッド』(原題 : Suicide Squad)
デヴィッド・エアー監督
2016年

Rotten Tomatoesで26%ってマジかよ。例によってCritic Consensusの項を流し読みすると、どうやら監督と脚本が槍玉に挙げられている様子。それでは実際のところどうだったのかというと。

まあ酷い出来でした。
・突然意味のわからない引きのショットが挟まれる。全体の流れがぶち壊し。
・それでなくてもテンポが悪い。序盤のメンバー紹介は悪夢。あれやるくらいならレジュメでも配っとけ。
・キャラが薄い。描ききれていないし、結局ありきたりな実はいい奴オチ。
こんなところでしょうか。
別にプロットがありきたりだろうがいいんです。それ自体は"映画の歓び"の一部に過ぎない。先が読める展開も、いつかどこかで見たような主人公も、適切なキャメラと演技によって魅力的になるのですから。ただこの映画は擁護できない。キャメラで補いきれていません。
ただ、私は嫌いではありませんでした。いろんなキャラが出てきてわちゃわちゃやるだけの映画と考えれば、むしろDCのヴィランを実写で見られるだけお得という感さえあります。特にマーゴット・ロビーのハーレイは素晴らしかった。今後、別のまともな映画でお目にかかりたいですね。

ところで何でこんな残念な出来になっちゃったんでしょうか。予告は面白そうだったし、いい演技する役者も数名いて、キャラのブランド力もあるのに、蓋を開けたら中身のない駄作。
注目すべきはところどころ良い部分が混ざっているという点でしょう。ここからは完全に憶測ですが、たぶんいろんな人が口出しして収拾がつかなくなったクチの映画ではないでしょうか。思い出されるのは「エンジェルウォーズ」(原題 : Sucker Punch、2011年)。デジャビュに苛まれながらエンドロールを眺めていたら、案の定いましたザック・スナイダー。今回は製作総指揮ですが、DCEU全体の中心的な人物の1人みたいで。詰め込みすぎてまとまりを失った感じといい、全体的に緑っぽい感じといい、「バットマークつきの『エアベンダー』」そのもの。戦犯はやっぱりザック・スナイダーか??