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Kittyは映画が大キライ

私の私による私のための映画レビュー

『ジャンゴ 繋がれざる者』 "タランティーノ"という歓び

好きな映画

ジャンゴ 繋がれざる者』(原題 : Django Unchained)

クエンティン・タランティーノ監督

2012年

 

タランティーノの映画は冗長で、芝居がかっていて、ご都合主義的である。その独特のリズム感は、限りなく純粋な映画の歓びである。

 

わけのわからない戯言はさておき。

改めて言うまでもなく、タランティーノ映画は古き良きジャンル映画のあり方をいろんな部分で継承しているわけです。音楽然り。テロップのデザインしかり。プロットも、ショットも、すべてがジャンル映画。特にこの『ジャンゴ』に関してはマカロニ・ウェスタンのそれでした。

その点についてはどうやら批判もあるそうです。ソースをたどったわけではないですが、曰く、「南部奴隷制マカロニウェスタンとは相容れない」。奴隷制が絡むとどうしてもこの手のいちゃもんをつけたがる人がいますね。そしてそういう人に限って『それでも夜は明ける』(2013)してたりするのかも。

この映画にとって奴隷制度自体は大した問題じゃありません。言ってしまえばマクガフィン。この映画の魅力は、「マカロニ・ウェスタンの面白さ」 + 「 困難と理不尽をはねのける主人公」です。衣装、音楽、舞台装置でマカロニの魅力をそのまま自分のモノにしてしまうタラちゃん流は先述の通り。そこに、極めて非マカロニ的とも言える黒人主人公と南部奴隷制を据えることで、単なる懐古趣味を超えた、活き活きとした"現在の"映画として完成させる。タランティーノ作品の魅力は古いカタチに普遍の面白さを美しくはめ込む点にあると言えますね。

 

ところでタランティーノ作品で気になるのはやっぱり

・過剰な血飛沫

・効果音付きのズームイン

・足

最後の方でしっかり足が映ってるのが素晴らしい